2024年12月25日17時04分
インサイダー取引の罪で25日、在宅起訴された佐藤壮一郎被告(32)は民事系裁判官として著名な訴訟に携わっていた。裁判所関係者からは「真面目」「優秀」との評価もあった一方、金融庁への出向直後から不正取引に関与し、のめり込んだとみられる。
被告は2017年に24歳で司法試験に合格した後、19年1月に大阪地裁判事補に任官し、アスベスト(石綿)を巡る国家賠償請求訴訟の判決に関与。那覇地裁では23年11月、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設先となる名護市辺野古沖で見つかった軟弱地盤の改良工事を巡り、県が国の裁決取り消しを求めた訴訟の判決で、県側の訴えを却下した判断にも加わった。
【写真】 佐藤壮一郎被告