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予算案決定、過去最大115兆円 社会保障・防衛、利払い膨張 

2024年12月27日10時13分
 政府は27日、2025年度予算案を閣議決定した。一般会計の歳出(支出)総額は115兆5415億円と当初予算ベースで過去最大を更新。社会保障費や防衛費のほか、日銀の利上げを背景に国債(借金)の利払いが膨張した。歳入(収入)は、税収を過去最高の78兆4400億円と見込むが、不足を補うため新たに28兆6490億円の国債を発行し、借金に依存する財政運営が続く。

 来年1月召集の通常国会で予算案を提出し、3月末までの成立を目指す。与党は衆院で過半数割れし、野党の協力なしでは成立が見通せない状況だ。野党の一部が求める教育無償化や「年収103万円の壁」引き上げを含む与野党間の政策協議が本格化するとみられる。

 歳出総額は19年度以降100兆円を上回る状況が続き、今回初めて115兆円を突破する。このうち社会保障費は高齢化に伴い、38兆2778億円を計上。物価高を考慮し、生活保護費を1人当たり月500円増額することを盛り込んだ。

 防衛費は8兆7005億円に上った。
【写真】 2025年度一般会計(歳出と歳入)