昨年１２月、ファストフード店で中学３年の男女が殺傷された事件が起きた北九州市の市立小中学校で８日、始業式が開かれた。事件後、延べ１万人以上の子どもが不安などを理由に登校を控えており、受験シーズンを前に心のケアが急務となっている。市は１０日までに市立学校の全児童生徒を対象に心身の状態を把握するアンケートを行う。

　同市小倉北区の板櫃中では、インフルエンザ感染対策のため、生徒たちは教室に集まりオンラインで行った。式後、栗原博巳校長は取材に「生徒には不安を感じたらスクールカウンセラーや先生に相談するよう呼びかけるなど、寄り添った対応をしていく」と話した。