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北朝鮮兵捕虜、訓練行くと考えた ウクライナが聴取内容発表 

2025年01月12日06時34分
 【キーウ共同】ウクライナ保安局は11日、ウクライナ軍がロシア西部クルスク州で捕虜にした北朝鮮兵士2人について、うち1人が事情聴取に「ウクライナとの戦争ではなく、訓練に行くと考えていた」との趣旨の証言をしたと発表した。北朝鮮軍が兵士らにロシア派遣の理由を説明しなかった可能性がある。

 保安局は、ベッドに横になった兵士がストローで飲み物を摂取したり、何かを説明したりする様子を撮影した映像を公開した。2人は2005年生まれのライフル兵と、1999年生まれの前哨狙撃兵だという。

 ライフル兵は聴取に、2021年に北朝鮮軍に入り、戦争ではなく訓練に参加するつもりだったと説明した。ロシア南部トゥワ共和国で登録された別人名義のロシア軍身分証明書を携行していた。24年秋にロシアで受け取ったという。

 前哨狙撃兵は16年に入隊したといい、身分証明書を持っていなかった。あごを負傷しており、聴取に筆談で回答することもあった。

 2人のうち1人は今月9日に捕虜になった。いずれもけがをしており、ウクライナ側が必要な治療を施している。
【写真】 ゼレンスキー大統領(ロイター=共同)