2025年01月14日06時23分
【ワシントン共同】AP通信は13日、トランプ次期米政権側がホワイトハウスの国家安全保障会議(NSC)職員に対し昨年11月の大統領選の投票先を聞き、トランプ次期大統領への忠誠心を審査していると報じた。次期政権側はトランプ氏を支持する職員だけで固めたい考え。一部職員は離任の準備を始めた。
NSCは外交・安全保障に関する米政府の最高意思決定機関。スタッフは政治任用者が少数で、大多数が国務省や国防総省などから派遣された職員だ。20日の次期政権発足後、専門知識を有する実務担当者を欠き、ウクライナや中東情勢などへの対応で支障が出かねない。
バイデン政権のサリバン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は13日の記者会見で、各省からの出向職員は党派に関係なく「国益のため献身する愛国者だ」と強調した。NSCの態勢を維持するため留任させるべきだとの考えを示した。
次期政権側はNSC職員に、トランプ氏にとって不利になるような投稿を交流サイト(SNS)でしたことがあるかどうかも質問した。
【写真】 トランプ次期大統領(ロイター=共同)