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北朝鮮、短距離ミサイル数発発射 トランプ次期米政権へ戦力誇示か 

2025年01月14日10時22分
 【ソウル共同】韓国軍合同参謀本部は14日、北朝鮮が同日午前9時半(日本時間同)ごろ、北部の慈江道江界付近から日本海側へ短距離弾道ミサイル数発を発射したと明らかにした。軍によると、約250キロ飛行し日本海上に落下した。米韓両軍などが詳しい性能を分析している。6日の弾道ミサイルに続く発射で、20日のトランプ次期米政権発足を前に、米国に対する戦力誇示を強めているとみられる。

 林芳正官房長官は14日の記者会見で「わが国の領域や排他的経済水域への被害は確認されていない」と述べた。

 韓国軍は「米国、日本と関連情報を緊密に共有し、備えを維持している」と表明した。米韓両軍が発射準備の動向を把握していたとも強調し、「朝鮮半島の平和と安定を深刻に脅かす挑発行為だ」と北朝鮮を批判した。

 北朝鮮は6日に首都平壌付近から日本海側へ弾道ミサイル1発を発射。今年初めての発射で、北朝鮮メディアは7日、同国のミサイル総局が極超音速の新型中長距離弾道ミサイルの発射実験を6日に成功させたと伝えた。
【写真】 北朝鮮・平壌、江界、日本、排他的経済水域(EEZ)