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春節「春運」中国90億人が移動 日本旅行が人気、感染症に警戒 

2025年01月14日16時49分
 【北京共同】中国で14日、春節(旧正月)の帰省や旅行に伴う特別輸送態勢「春運」が始まった。2月22日まで40日間の期間中に延べ約90億人の移動が予想され、昨年の約84億人から拡大する見通し。海外旅行先は日本が人気となっている。中国では呼吸器疾患の原因となるインフルエンザやヒトメタニューモのウイルスが猛威を振るっており、衛生当局は人流の活発化による感染症流行を警戒している。

 中国政府は約90億人のうち8割が自家用車で移動し、鉄道は約5億1千万人、航空機が約9千万人と予測する。今年の春節は1月29日で連休は1月28日~2月4日。

 中国のオンライン旅行大手、携程集団(トリップドットコム・グループ)によると、海外旅行先では日本のほかタイや韓国、シンガポールなどアジアが人気という。

 中国国内ではインフルエンザやヒトメタニューモといったウイルス感染症が拡大している。国家衛生健康委員会は12日、記者会見で「感染リスクが高まる」と指摘。手洗いやマスクの着用、室内の換気をするよう市民に対策を呼びかけた。
【写真】 北京駅前でスーツケースを引く人たち=14日(共同)