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強制不妊、補償受け付け始まる 原告に首相謝罪、配偶者も窓口に 

2025年01月17日11時22分
 旧優生保護法(1948~96年)下の強制不妊手術を巡り、被害者への補償金1500万円、被害者の配偶者に500万円を支給し、人工妊娠中絶手術を強いられた人にも一時金として200万円を支払う補償法が17日施行された。都道府県の窓口で申請の受け付けが始まり、被害者らが訪れ、訴訟の原告の配偶者らも申請した。

 石破茂首相は同日午後に原告団と面会して謝罪。「皆さまのつらいご経験や思いを胸に刻み、新たな補償を着実に届けてまいりたい」と述べた。政府は旧法を巡り、17日付の地方紙や全国紙の朝刊に謝罪広告を掲載し、立法した国会の責任にも言及した。

 また一連の訴訟の原告だった小島喜久夫さんの妻麗子さんは同日、北海道庁で補償を申請した。

 補償法の対象者は、申請に当たって専用の請求書に手術の時期や医療機関などを記入。事実関係の調査や資料作成を弁護士にサポートしてもらえる。支給は国の審査会が被害認定した上で決定する。請求の期限は2030年1月16日とする。
【写真】 旧優生保護法下の強制不妊手術を巡る補償法が施行され、原告団共同代表の北三郎さん(仮名、中央)から要請書を受け取る石破首相=17日午後、首相官邸