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都議会自民職員を略式起訴 中抜き分3千万円不記載罪 

2025年01月17日14時21分
 東京都議会自民党の政治団体「都議会自民党」の裏金疑惑を巡り、東京地検特捜部は17日、議員側が中抜きした政治資金パーティー券の販売収入など約3500万円分を政治資金収支報告書に記載しなかったとして、政治資金規正法違反罪(虚偽記入)で、会計担当の矢島英勝職員(72)=埼玉県草加市=を略式起訴した。支出分も含めた虚偽記入額の総額は計約6300万円と認定した。

 派閥に続き自民の地方組織の裏金づくりが事件化した。矢島職員は起訴内容を認めているという。

 都議会自民党は2019年12月と22年5月に東京都内のホテルでパーティーを開催。関係者によると、都議には2万円のパーティー券50枚の販売ノルマがあり超過分は団体側に納めずに中抜きし、都議側が自由に使えたという。

 起訴状によると、都議会自民党の19、22年分の収支報告書にパーティー会費を含む収入額と交付金などの支出額について、虚偽記載をしたとしている。

 団体では「会計責任者」に都議が持ち回りで就任。矢島職員が報告書作成などの実務を担当していたという。
【写真】 自民党本部=東京・永田町