2025年01月20日00時36分
【エルサレム共同】イスラム組織ハマスは19日、パレスチナ自治区ガザでの停戦発効を受け、拘束していた人質女性3人を解放し、国際赤十字を通じてイスラエル側に引き渡した。イスラエルも見返りとして拘束下のパレスチナ人ら90人を釈放する見通し。第1段階の停戦期間中、双方はそれぞれが拘束する人質や囚人らの身柄交換を継続する。合意を着実に履行できるかどうかが焦点だ。
ハマスが人質を解放したのは、2023年11月~12月の戦闘休止以来。今回解放された女性3人は20~30代で、いずれも23年10月のハマスによる奇襲攻撃で拉致された後、ガザで拘束されていた。3人は治療を受けるためイスラエル中部テルアビブ近郊の病院に搬送されたが、ロイター通信によると、健康状態は良好という。
共同通信が入手した合意文書によると、ハマスは第1段階の6週間で人質計33人を段階的に解放する。7日目に4人を解放、その後毎週3人ずつ、6週目に残りの人質を解放する。一方、地元メディアによると、イスラエル側は見返りとして、囚人ら約1900人を釈放する可能性がある。
【写真】 19日、パレスチナ自治区ガザでイスラム組織ハマスが解放した人質の女性3人(ロイター=共同)