【ワシントン共同】トランプ次期米大統領（７８）は１９日、首都ワシントンにある屋内競技場での支持者集会で「われわれは勝利した。米国を再び偉大にする」と演説した。４年ぶりに大統領に返り咲く２０日を控え、１８日夜に首都に凱旋。不法移民を巡り「米国史上、最大規模の強制送還を始める」とし「国境の侵略」を止めると述べた。

　トランプ氏は２０日正午（日本時間２１日午前２時）ごろ、第４７代大統領に就任する。国境政策を２０日の就任演説で発表すると表明。米国を「正しい軌道」に乗せるために多くの大統領令に署名するとした。

　トランプ氏がワシントンでの集会で演説するのは、支持者らによる議会襲撃事件につながった２０２１年１月６日以降初めて。トランプ氏は支持者らを恩赦する考えだ。

　演説で「就任前から誰も予想しなかった成果が出ている」とし、パレスチナ自治区ガザの停戦発効を実現したと誇示。イスラム組織ハマスが人質を解放したことは「喜ばしいことだ」と語った。ウクライナとロシアの戦闘終結に向けた仲介にも意欲を示した。