2025年01月26日07時29分
長野市のJR長野駅前で男女3人が刺され1人が死亡、2人が重軽傷を負った事件で、長野県警の捜査本部は26日、軽傷を負った女性会社員(46)への殺人未遂の疑いで、現場から逃走していた男を逮捕した。男は長野市西尾張部、無職矢口雄資容疑者(46)。午前7時過ぎ、駅から東約3キロにある自宅で身柄を確保された。黙秘しているという。
捜査本部は長野中央署で記者会見を開き、付近の複数の防犯カメラをつなげる「リレー捜査」が逮捕に重要な役割を果たしたとした。被害者3人とは無関係で、事件前後は徒歩で移動したとみている。矢口容疑者は1人暮らしで、警察官が身柄を確保した際、抵抗しなかったという。凶器とみられる刃物は見つかっていない。
逮捕容疑は22日午後8時5分ごろ、駅前のバス乗り場付近で女性の背中を刃物で殺意を持って刺した疑い。
吉沢敏刑事部長は会見で「県民をはじめ、社会に多大な不安を与えた凶悪極まりない事件だ」と述べた。
【写真】 JR長野駅前で男女3人が殺傷された事件で、捜査員に囲まれて自宅を出る容疑者=26日午前7時24分、長野市