2025年01月26日17時58分
大相撲初場所千秋楽の26日、大関豊昇龍(25)=モンゴル出身、立浪部屋=が逆転で9場所ぶり2度目の優勝を果たし、場所後の横綱昇進が確実になった。新横綱誕生は2021年秋場所以来となる。豊昇龍は「しっかり一から頑張る」と述べた。
先場所13勝で優勝次点の豊昇龍は12勝3敗で並んだ王鵬、金峰山との優勝決定ともえ戦を制覇。日本相撲協会の八角理事長は番付編成を担う審判部から、昇進を諮る臨時理事会開催を要請されて受諾し、27日の横綱審議委員会(横審)に昇進を諮問することも明らかにした。
横審で出席委員の3分の2以上が賛成すれば推薦が決まり、29日の春場所番付編成会議と理事会で第74代横綱が正式に誕生する。外国出身は8人目で、モンゴル出身は照ノ富士以来で6人目。
豊昇龍は元横綱朝青龍のおいに当たり、18年初場所初土俵。23年秋場所で大関に昇進した。協会関係者によると審判部内では昇進への反対意見が複数出た。だが10日目から攻撃的な内容で6連勝した点に加え、ともえ戦2連勝で優勝した結果が決め手となった。
【写真】 大相撲初場所で優勝し、賜杯を手に万歳する豊昇龍=26日、両国国技館(代表撮影)