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フジ社長と会長、引責辞任 「人権感覚欠如」謝罪 

2025年01月27日15時53分
 フジ・メディア・ホールディングス(HD)は27日、元タレント中居正広さんと女性とのトラブルを巡り、週刊誌で社員の関与が報じられたフジテレビの港浩一社長と、嘉納修治会長(フジ・メディアHD会長兼任)が同日付で引責辞任する人事を発表した。港氏は記者会見でトラブルへの対応が不十分だった背景には「私自身が人権への認識が不足していた」と謝罪。「放送業界の信用失墜にもつながりかねない事態を招いてしまった」と辞任の理由を述べた。

 新社長にはフジ・メディアHD専務の清水賢治氏が28日付で就任。フジテレビの遠藤龍之介副会長は新体制は「暫定的」とし、3月末に予定されている第三者委員会の報告をめどに「全ての常勤役員が速やかな形で責任を取る」と説明した。

 社会的関心が高く、会場には400人超の記者らが詰めかけた。フジテレビの社長や会長を歴任し、強い影響力を持つ日枝久フジサンケイグループ代表に関する質問が相次ぐなど、1度の休憩を挟んで開催時間は8時間を超え、未明まで続く異例の長時間会見となった。フジはCMを入れずに放送した。
【写真】 記者会見する、フジテレビの社長辞任を発表した港浩一氏=27日午後、東京・台場のフジテレビ