2025年03月15日06時27分
【シャルルボワ共同】カナダ東部シャルルボワで開かれていた先進7カ国(G7)外相会合は14日、ウクライナに関する「強固で確かな安全保障態勢」が必要だとする共同声明を発表し、閉幕した。ロシアに対し、米国が提示したウクライナとの停戦案に対等な条件で合意し、完全履行するよう要求。拒否すれば追加制裁の用意があるとして圧力をかけた。
これまでウクライナ侵攻を非難する際に使ってきた「ロシアによる侵略戦争」の表現は、共同声明に盛り込まなかった。「安全の保証」を求めるウクライナに配慮しながら、トランプ米政権が反対するロシア非難を避け、米国と欧州が歩み寄ってG7の結束を示した。
議長国カナダのジョリー外相は記者団に「多くの議題でG7の団結を見いだすことができた」と語った。ウクライナ和平の行方について「ロシアの反応を精査している。現段階ではロシア側次第だ」と述べた。
共同声明は、11日にサウジアラビアで開かれた米ウクライナ高官協議でウクライナが30日間の停戦案を受け入れたことを歓迎した。
【写真】 13日、カナダ・シャルルボワで開かれたG7外相会合(AP=共同)