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大西卓哉飛行士がISSへ出発 半年滞在、日本人3人目の船長に 

2025年03月15日08時08分
 【ケープカナベラル共同】米航空宇宙局(NASA)とスペースXは14日午後7時3分(日本時間15日午前8時3分)、JAXAの大西卓哉飛行士(49)ら4人が乗った宇宙船クルードラゴンをフロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げた。国際宇宙ステーション(ISS)には日本時間の16日昼に到着する見通し。

 大西さんの滞在は2016年に続いて2回目。日本人としては3人目のISS船長を務める。打ち上げ後、宇宙船内から「日本の皆さん、たくさんの応援をありがとうございます。9年ぶりの無重力の感覚をかみしめています。これから先も宇宙の旅、楽しんできたいと思います」と話した。

 ISSには約半年滞在し、将来の宇宙探査を見据えた科学研究に従事。米主導の国際月探査「アルテミス計画」で月の周回軌道上に建設する基地「ゲートウエー」に必要な二酸化炭素除去技術の実証実験を行う。多くの人々が宇宙に滞在する時代に備え、無重力環境で問題となる筋肉の萎縮や骨量減少のきっかけとなる細胞の重力感知メカニズムの解明も進める。
【写真】 大西卓哉飛行士らを乗せた宇宙船クルードラゴンを搭載し、打ち上がるロケット=14日、米フロリダ州のケネディ宇宙センター(ロイター=共同)