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大西卓哉さん、宇宙基地に到着 「元気に帰ってこられた」 

2025年03月16日13時32分
 【ワシントン共同】宇宙航空研究開発機構(JAXA)の大西卓哉飛行士(49)ら4人が乗った宇宙船クルードラゴンは16日午前0時過ぎ(日本時間16日午後1時過ぎ)、国際宇宙ステーション(ISS)に到着した。打ち上げから約29時間の旅で、約半年の滞在が始まった。大西さんは将来の月探査を見据えた科学実験に取り組むほか、日本人飛行士として3人目のISS船長を務める。

 宇宙船とISSの間の扉が開くと、最初にISSに入ってきたのは大西さん。出迎えた飛行士らと次々と抱き合い、歓迎を受けた。その後、大西さんは「元気にここまで帰ってくることができました。明日からいろんなタスクを頑張っていきたいと思います。応援よろしくお願いします」と日本語であいさつした。

 大西さんは、米主導の国際月探査「アルテミス計画」で月の周回軌道上に建設する基地「ゲートウエー」に必要な二酸化炭素除去技術を検証。無重力環境で起きる筋肉の萎縮や骨量減少対策に向け、細胞の重力感知メカニズムの解明も進める。

 大西さんは2016年以来、2回目のISS滞在。
【写真】 16日、国際宇宙ステーション(ISS)に到着し、出迎えた飛行士と抱き合う大西卓哉さん(左から3人目)。日本人飛行士として3人目となるISS船長を務める(NASAの中継から)