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ガザ攻撃再開、200人が死亡 イスラエル軍が大規模空爆 

2025年03月18日07時39分
 【エルサレム共同】イスラエル軍は18日、パレスチナ自治区ガザのイスラム組織ハマスに空爆を含む大規模攻撃を実施したと発表した。カッツ国防相は声明で「ガザでの戦闘を再開した」と宣言。ロイター通信は子どもを含む少なくとも200人が死亡したと伝えた。1月に停戦合意が発効して以降、最悪の被害で、ハマス幹部は「一方的な停戦合意破棄だ」と反発した。合意は危機的な状況に陥った。

 イスラエル首相府は声明で、米国の停戦案をハマスが全て拒否したため、ネタニヤフ首相の指示で攻撃したと主張。「今後、ハマスに対する軍事力を強化する」と強調した。

 ロイターによると、イスラエル軍は北部から最南部ラファまでガザ全土を空爆。イスラエルメディアによると、イスラエル軍は必要な限り空爆を続け、命令されれば攻撃を拡大するとしている。

 中東メディアが伝えた映像などによると、病院には負傷者を運ぶ救急車が次々と到着。頭から血を流した子どもを抱えて男性が走っていた。病院の床は負傷者で埋まり、ベッドに座った子どもは不安な表情を浮かべていた。
【写真】 負傷した子どもを病院へ運ぶパレスチナ人=18日、ガザ地区(ゲッティ=共同)