2024年12月27日18時43分
北海道は27日、道内に生息するヒグマの2022~26年度管理計画の改定版を公表した。人との共存可能な個体数に抑えるために、捕獲目標を新たに導入したのが特徴。現在の生息数は1万2千頭前後に増加しているとみられ、今後10年以内に、ヒグマ被害が社会問題化していなかった00年代ごろの生息総数(約7500~約1万頭)の水準に削減することを目指す。
改定計画は、人とクマのすみ分けを図る「ゾーニング管理」の推進も盛り込んだ。森林や市街地など区域に応じた対策をとって人里への出没を防ぎ、人との共生状態を保てるようにする。
大学や研究機関と連携しながら、ヒグマの分布や繁殖状況の把握を強化する。