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共通テスト、AIの得点率91% 東大文1のボーダー超える 

2025年01月20日17時18分
 18、19日実施の大学入学共通テストを生成人工知能(AI)に解かせると、得点率は約91%になったと、AIベンチャーのライフプロンプト(東京)が20日、明らかにした。東大文科1類の受験生の多くが選択すると予想される科目を対象にした。

 大手予備校の河合塾が昨年11月に公表した、合格の可能性が50%になると予想した「ボーダーライン」の得点率(86%)を超えた。

 国語の得点率は94%、英語のリーディングは98%となった。数学は「1A」が80%、「2BC」は93%だった。「歴史総合、世界史探究」は97%となった一方で、「歴史総合、日本史探究」は79%にとどまった。AIが学習するインターネット上のデータ量は、日本史が世界史と比べて少ないことが影響したとみられる。

 ライフプロンプトは対話型AI「チャットGPT」を開発した、米オープンAIの最新モデル「o1(オーワン)」を使った。共通テストの問題文を画像データにした上で、AIの質問欄に入力して解答を求めた。
【写真】 大学入学共通テストの生成AI得点率