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警察庁長官に楠芳伸氏 警視総監は迫田裕治氏 

2025年01月21日10時42分
 警察庁の露木康浩長官(61)と警視庁の緒方禎己警視総監(61)が退任し、後任の新長官に警察庁の楠芳伸次長(58)、新総監に迫田裕治警備局長(56)を起用する人事が21日の閣議で了承された。発令は長官が27日付、総監が28日付。

 楠氏は広島県出身、京大卒。1989年に警察庁に入り、交通部門に長く従事し、菅義偉元首相が官房長官在任時の2015年3月~19年3月には秘書官を務めた。官房審議官時代は東京五輪・パラリンピックの警備・交通対策を担った。交通局長や官房長を歴任し、24年1月から次長。

 迫田氏は大阪府出身、東大卒。91年に警察庁に入り、長崎県警本部長、外事情報部長などを歴任。23年6月に警備局長に就任した。海外情勢やテロ対策に精通する。20年8月から約1年間、警視庁公安部長を務めた。

 退任する露木氏は大阪府出身で、86年に警察庁へ入庁。捜査の土台づくりに注力した。

 緒方氏は福岡県出身。87年に警察庁に入り、京都府警本部長や生活安全局長などを経て24年1月に警視総監に就任した。
【写真】 迫田裕治氏