2025年01月28日15時26分
東京都議会自民党の政治団体「都議会自民党」の裏金事件を巡り、東京簡裁は28日までに、政治資金パーティー収入などを政治資金収支報告書に記載しなかったとして、政治資金規正法違反(虚偽記入)罪で略式起訴された会計担当の矢島英勝職員(72)に罰金100万円、公民権停止3年の略式命令を出した。21日付。
矢島職員は内部調査に「前任者から引き継いだやり方を踏襲した」と説明していた。団体側は24日付で、関連する収支報告書の訂正を都選挙管理委員会に届け出た。
起訴状によると、都議会自民党の2019、22年分の収支報告書に、パーティー券販売で議員側が中抜きした分などの収入額約3500万円と、交付金などの支出額約2800万円の計約6300万円を除外して記載したとしている。
都議会自民党は、問題になったパーティーを東京都新宿区内で開催。関係者によると、都議には2万円のパーティー券50枚の販売ノルマがあり、ノルマ超過分は団体側に納めずに中抜きし、都議側が自由に使えたという。東京地検特捜部が17日、矢島職員を略式起訴していた。
【写真】 東京都議会の本会議=2024年12月