静岡県熱海市で２０２１年に発生した大規模土石流を受けて制定された同県の盛り土規制の改正条例が１７日、県議会で可決、成立した。制定後にできた盛り土規制法が５月から運用されるのを前に、重複する部分を削除し、生活環境の保全に特化した内容に改める。５月２６日施行。

　現在、一定規模以上の盛り土は許可制だが、改正条例施行後は届け出制とする。規制法に盛り込まれている災害防止に関する規定は削除。同法にはない汚染土による盛り土を禁じる規定は残す。

　施工中に定期的な報告を求めていた土壌や水質の汚染調査は、宅地造成を目的とする盛り土などの場合、搬入前に汚染リスクがないと確認されれば不要とする。