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柵ない水路転落で負傷、賠償命令 山口県に2千万円超 

2025年03月18日18時19分
 山口県下関市で2021年、県道脇の柵がない水路に自転車で転落して負傷し後遺症を負ったとして、同市の男性(20)が県に約7600万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で山口地裁下関支部は18日、「管理に瑕疵があった」とし約2200万円の支払いを命じた。

 判決理由で榎本康浩裁判長は、現場の歩道を夜間に自転車で走行すると、水路に転落し身体への重大なダメージを受ける危険性が高かったと判断。照明設備や防護柵を設けていなかったのは「通常有すべき安全性を欠いていた」と指摘した。

 一方で、自転車もライトがつかない状態だったなどとし「損害を軽減できた可能性が一定程度あった」と過失相殺した。