新潟地検は２７日、選挙区内の複数の有権者に日本酒を渡したとして、公選法違反（寄付行為）の疑いで刑事告発されていた立憲民主党の梅谷守衆院議員（５１）＝新潟５区＝を不起訴処分とした。「捜査を尽くしたものの、犯罪事実の認定に難がある」と説明した。

　梅谷氏を巡っては、２０２３年～今年、選挙区である新潟県上越市での複数の会合で、有権者に日本酒を渡したことが今年２月に発覚し、４月に刑事告発された。疑惑を受け、党は梅谷氏に５月、党員資格停止１カ月と党役職停止３カ月の処分を下した。

　梅谷氏は新潟県議を経て２１年の衆院選で初当選。今年１０月の衆院選で再選を果たした。