2025年01月07日00時12分
政府は、外交・安全保障政策の総合調整を担う国家安全保障局の秋葉剛男局長(66)を近く交代させる方向で調整に入った。後任には岡野正敬外務事務次官(60)の起用が有力視されている。政府関係者が6日明らかにした。秋葉氏は外交・安保政策の長期指針「国家安全保障戦略」など安保関連3文書の改定を主導した。
米国では20日にトランプ次期大統領が正式に就任する。石破茂首相は2月以降の訪米と日米首脳会談を模索しており、外交・安保分野でカウンターパートを担う国家安保局も新体制で備える狙いがあるとみられる。
秋葉氏は外務省で総合外交政策局長や外務審議官、事務次官を歴任。菅義偉内閣だった2021年7月、警察庁出身の北村滋氏の後任として3代目局長に就いた。以降、岸田文雄前首相、石破首相の下で米中両国などとの外交を支えた。
岡野氏は外務省で国際法局長や総合外交政策局長を歴任後、岸田政権で外交担当の官房副長官補を務めた。
【写真】 秋葉剛男氏、岡野正敬氏