江藤拓農相は１４日の閣議後の記者会見で、１５～１７日に中国に出張すると発表した。１６日に中国税関総署の王令浚副署長、１７日に韓俊農業農村相と北京でそれぞれ会談する。東京電力福島第１原発の処理水放出に伴い、中国が輸入停止している日本産水産物の再開に向けて協議する。日本産の牛肉の輸入再開や、精米の輸入拡大についても意見を交わす。

　江藤氏は「中国の市場は魅力的だ。水産物や牛肉、コメを中心にアプローチしたい」と述べた。

　中国は、２０２３年８月の処理水放出に伴い日本産水産物の輸入を停止。牛肉は０１年に日本国内での牛海綿状脳症（ＢＳＥ）の発生を受け、日本からの輸入を禁止している。