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年収の壁、教育無償化が鍵 25年度予算、27日に代表質問 

2025年01月25日16時08分
 国会は27~29日、衆参両院で石破茂首相の施政方針演説など政府4演説に対する与野党による代表質問を実施する。少数与党となった石破政権は野党の協力を得て2025年度予算案の3月末までの成立を目指す。鍵を握るのは、予算審議と同時並行で進める「年収の壁」や教育無償化を巡る立憲民主、日本維新の会、国民民主各党との協議。代表質問で首相が野党の重点政策にどのような姿勢で応じるかが、協議に影響する可能性もある。

 与野党協議で立民は、過去最大の115兆円を超える25年度予算案の歳出削減を与党に要求している。その財源を公立小中学校の給食無償化や社会保険料が生じる「年収130万円の壁」解消に振り向けたい考えだ。

 維新は高校授業料の無償化を、国民民主は所得税が生じる「年収103万円の壁」の「178万円」への引き上げを主張している。

 首相は施政方針演説で、年収の壁や教育無償化に触れなかった。昨年11月の所信表明演説では年収の壁に言及し「25年度税制改正で議論し引き上げる」と明言していた。
【写真】 主要野党の重点政策