2025年03月18日17時03分
京都大iPS細胞研究財団は18日、自分の血液から人工多能性幹細胞(iPS細胞)を低価格で作り、再生医療への利用を目指す新施設「Yanai my iPS製作所」が大阪市北区の複合施設内に完成したと発表し、報道陣に公開した。「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングの柳井正会長兼社長からの寄付を基に開設した。
財団は、現状で数千万円かかるコストを100万円程度まで下げる「マイiPSプロジェクト」を進めている。施設は「中之島クロス」内に設置。4月に医薬品医療機器総合機構(PMDA)の適合性調査を受け、認められれば臨床向けに提供可能な「自分のiPS細胞」の製造を開始する。
【写真】 京都大iPS細胞研究財団が開設した「Yanai my iPS製作所」=大阪市北区(同財団提供)