2025年01月20日15時03分
【メルボルン共同】テニスの四大大会、全豪オープンで19日に行われた男子シングルス4回戦で、勝利したノバク・ジョコビッチ(セルビア)が地元中継局の司会者による侮辱的な発言に対する抗議として、コート上でのインタビューを拒否した。試合後の記者会見で「中継局チャンネル9のジャーナリストがセルビアのファンをばかにし、私にも侮辱的で攻撃的なコメントをした」と話した。
17日の中継で、司会者のトニー・ジョーンズ氏がセルビア国旗を持った大勢のファンに向かって「ノバクは過大評価されている。過去の人。彼を追い出せ」など歌うようにからかった。ジョコビッチの抗議行動を受けて20日にテレビ出演し「ユーモアのつもりだったが、そう解釈されていないのは明らか。ジョコビッチ陣営に連絡を取って謝罪した」と語った。
オーストラリアのメディアによると、同国のアルバニージー首相は司会者の発言を確認した上で「私たちにはもっと優しさと寛大さと尊敬が必要」とコメントした。
【写真】 男子シングルス4回戦に勝利した後、引き揚げるノバク・ジョコビッチ(右)=19日、メルボルン(ゲッティ=共同)