2025年01月25日21時12分
大相撲初場所14日目の25日、11勝目を挙げて優勝の可能性を残した大関豊昇龍について、番付編成を担う日本相撲協会審判部は千秋楽(26日)取組前に臨時会議を開くことが決まった。逆転優勝した場合を想定して横綱昇進を協議するという。
先場所13勝で優勝次点の豊昇龍は9日目までに平幕相手に3敗。14日目を終え、2敗で単独首位の金峰山を1差で追う。協会関係者によると、審判部内では優勝なら昇進を推す声がある一方、「平幕に3敗はどうなのか」と慎重な意見も複数上がっている。
豊昇龍の安定感も議論を呼びそうだ。2場所前は8勝止まりで、3場所前は9勝目から残り3日間を休場。先場所までの大関在位8場所で優勝がなく、審判部内では「今回優勝しても、もう1場所見た方がいいのでは」と指摘する親方もいる。
照ノ富士の引退により、今場所後に新横綱が誕生しなければ、来場所の番付は1993年初場所以来の横綱空位となる。
【写真】 尊富士を下し、引き揚げる豊昇龍=両国国技館