2024年12月17日00時46分
【ベルリン共同】ドイツ連邦議会(下院)は16日、ショルツ首相が解散総選挙に向けて要請した信任投票を実施し、反対多数で否決した。狙い通り不信任となったショルツ氏は、シュタインマイヤー大統領に議会解散を提案。12月下旬にも大統領が議会を解散し、来年2月23日に総選挙が実施される。解散総選挙は19年ぶりとなる。
ショルツ氏率いる3党連立政権は今年11月、経済や財政政策の対立から中道の自由民主党(FDP)が離脱して崩壊。ショルツ氏は来年9月に予定されていた総選挙の前倒しを決断した。信任投票では総議席733のうち、反対が394票で過半数を上回った。
直近の世論調査の支持率では最大野党の保守、キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)が首位を独走し、CDUのメルツ党首が次期首相の最有力だとされる。排外主義を掲げる右派「ドイツのための選択肢(AfD)」が2位で、与党のショルツ氏の中道左派、社会民主党(SPD)と環境保護政党「緑の党」は低迷している。
【写真】 16日、ベルリンのドイツ連邦議会で、自身の信任投票で票を投じるショルツ首相(中央)(ロイター=共同)