2024年12月30日16時49分
【ワシントン共同】米国の外国人材受け入れ政策を巡り、トランプ次期大統領の盟友で実業家イーロン・マスク氏と、トランプ氏の熱烈な支持層の一部が対立している。技術力の高い外国人材の雇用を重視するマスク氏らに、制限を訴える極右活動家らが猛反発。新政権は発足を来年1月20日に控え、早くも内部に火種を抱える。
対立の発端は「H―1B」と呼ばれるビザのプログラム。高い専門知識や技術を持つ人材向けの就労ビザで、シリコンバレーのIT企業などの人材供給源。期間は最大6年。
トランプ陣営に出入りしていた極右活動家ローラ・ルーマー氏は23日、トランプ氏が起用を表明した人物が外国人材が米国で働きやすくなる政策を支持していたとX(旧ツイッター)で攻撃。「米国を再び偉大に」の頭文字から「MAGA(マガ)」と呼ばれる支持者らも米国の雇用が奪われていると呼応した。
これに対しマスク氏は米国に技術力が高くやる気のあるエンジニアが少なく、海外からトップ人材を集める必要があると反論した。
【写真】 米ワシントンの連邦議会議事堂を歩くイーロン・マスク氏=5日(ロイター=共同)