2024年12月31日09時05分
【北京共同】北朝鮮メディアは31日、金正恩朝鮮労働党総書記が東部江原道で完工した「葛麻海岸観光地区」を29日に視察したと伝えた。海辺の眺望を観光に活用し、2025年6月に開業する予定。金氏は「地方の振興と国の経済成長を進める動力だ」と強調した。ロシア以外の外国人観光客を受け入れるかどうか注目されている。
海沿いに多数のホテルやスポーツ、レジャー施設が立ち並び、金氏は「国家の重要な対外事業や政治、文化行事を催すことができるレベルだ」と評価。世界水準の接客の専門家を育成するよう指示したほか、環境保護の重要性にも言及した。娘も視察に同行した。
今後、東部の金剛山観光地区や、中朝国境の白頭山の麓にある北部三池淵市と併せ、さらに観光開発を進める方針だ。
北朝鮮は新型コロナウイルスの予防措置の緩和後、ロシアからの観光客は受け入れているが、コロナ前まで多かった中国からの観光客は途絶えたままとなっている。
【写真】 北朝鮮東部江原道に完工した「葛麻海岸観光地区」を視察する金正恩朝鮮労働党総書記(左)と娘=12月29日(朝鮮中央通信=共同)