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米の車突入、過激化の経緯を捜査 事業失敗などで生活苦か 

2025年01月04日05時45分
 【ニューヨーク共同】米南部ニューオーリンズの観光名所に車が突っ込み14人が死亡した事件で、現場で射殺された容疑者の男が過激派組織「イスラム国」(IS)に傾倒し、過激化した経緯が捜査の焦点となっている。米メディアは男が事業の失敗や度重なる離婚により生活苦に陥っていたとみられると報じた。

 米メディアによると、米国生まれのシャムスディン・ジャバール容疑者(42)は2007~15年に陸軍に所属し、人材管理や情報技術(IT)を担当。アフガニスタンにも派遣された。20年までは予備役を務めた。

 事件前にフェイスブックに投稿した動画で24年の夏前にISに加入したと主張。「不信心者との戦い」と語り、ISの旗を取り付けたピックアップトラックで1日未明に観光名所バーボンストリートを暴走した。

 金銭面では困窮していた。3回離婚し、22年時点で大手コンサルタント会社に勤めて約12万5千ドル(約2千万円)の年収がありながら、自身の不動産業による損失や養育費の支払いで多額の負債を抱えていた。
【写真】 バーボンストリート=3日、ニューオーリンズ(AP=共同)