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ハリス支持者の一部が陰謀論展開 トランプ側が「票を操作した」 

2025年01月05日15時24分
 【ワシントン共同】昨年11月の米大統領選で敗北したハリス副大統領を支持する人たちの一部が、トランプ次期大統領側が「票を操作した」との陰謀論を展開し、選挙結果を否定している。トランプ氏支持者らによる2021年1月の議会襲撃事件から6日で4年。同事件のような混乱に発展するとはみられていないが、分断が改めて浮き彫りになっている。

 SNSでは「#敗北を認めるな」「#票の再集計を」のハッシュタグが拡散。トランプ氏と親密な実業家イーロン・マスク氏が「スターリンク」を使って「集計システムを不正操作した」とする主張も目立つ。

 大統領選は共和党のトランプ氏と民主党のハリス氏の接戦が予想されながら、トランプ氏の圧勝に終わった。新型コロナ禍で郵便投票が拡大した20年大統領選は結果判明が投票日から4日後だったが、今回は投票日翌日に決着したことも疑念をかき立てているようだ。

 ハリス氏は議会襲撃事件を民主主義の脅威だと強く批判してきたが、支持者の一部が事件関係者と同様の主張を唱えるという皮肉な状況に直面している。