2025年01月11日03時44分
【サンパウロ共同】ベネズエラの首都カラカスで10日、独裁化を強める反米左翼マドゥロ大統領の3期目の就任式が開かれた。任期は6年。昨年7月の大統領選で不正があったとの疑惑は消えず、欧米諸国から批判を浴びる中で就任宣誓を強行した。
マドゥロ氏は演説で「私を大統領に選んだのは国民であり、米国ではない。与えられた権力は国民のために使う」と述べ、圧力を強める米国をけん制。「就任式を戦争に変えようとしていた」として、反発を続ける野党などを非難した。
大統領選では、野党や欧米諸国などは野党候補ゴンサレス氏の勝利を主張。政権はゴンサレス氏を支持する各国と次々に外交関係を断った。
【写真】 昨年8月、ベネズエラの首都カラカスの大統領公邸で支持者らに演説する同国のマドゥロ大統領(AP=共同)