2025年01月17日23時23分
【北京、ワシントン共同】中国の習近平国家主席は17日、トランプ次期米大統領と電話会談した。中国国営通信、新華社が伝えた。20日にトランプ氏の大統領就任を控え、両国関係を巡り意見交換したとみられる。トランプ氏は関税引き上げなど対中強硬策を掲げており、中国側は貿易摩擦が強まるとみて警戒を強めている。
トランプ氏は17日、中国の習近平国家主席との電話会談で、貿易の不均衡の是正や違法薬物対策などを協議したと発表した。自身の交流サイト(SNS)に投稿した。
トランプ氏は習氏を就任式に招待したが、習氏本人の出席は見送られた。中国外務省は17日、韓正国家副主席が習氏の特別代表として就任式に出席すると発表。同省は報道官談話で「米国の新政府と対話を強化し、意見の食い違いを適切にコントロールして協力を切り開く」と表明し、両国関係の安定した発展への意欲を示した。
習指導部はトランプ氏の就任後、米中対立が激化して低迷している経済がさらに打撃を受けるとみて、新興・途上国「グローバルサウス」や欧州との関係強化を図っている。
【写真】 中国の習近平国家主席(新華社=共同)、トランプ次期米大統領(ゲッティ=共同)