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シリア、暫定憲法を制定 移行5年、イスラム法明記 

2025年03月14日06時48分
 【カイロ共同】シリアのアハマド・シャラア(通称ジャウラニ)暫定大統領は13日、正式な政権への移行期間を5年とする暫定憲法草案に署名し、承認した。国営通信が報じた。新たな人民議会が立法を担い、大統領と閣僚が行政権を掌握すると規定。立法指針はイスラム法を基本とすると明記した。

 シャラア氏は署名後「新たな歴史の始まりとなることを願う」と述べた。暫定憲法制定で自身の権力基盤を固めたい考え。暫定憲法には表現や思想の自由が盛り込まれたが、少数派の間ではイスラム主義に基づく厳格な統治を懸念する声が根強く、安定に向かうかどうかは見通せない。
【写真】 13日、シリア・ダマスカスで暫定憲法草案に署名するシャラア暫定大統領(ロイター=共同)