2025年03月16日06時04分
【ワシントン共同】米国のルビオ国務長官は15日、ロシアのラブロフ外相と電話会談した。サウジアラビアでの2月18日の対面協議を踏まえ、ロシアとウクライナの戦争終結に向けた和平交渉の「次の段階」について意見交換した。米ロ間の意思疎通再開への取り組みを続けることで一致した。国務省が発表した。
米国が提示した一時停戦案はロシアが受け入れに否定的で宙に浮いているが、両国は関係改善を模索している。ルビオ、ラブロフ両氏はトランプ大統領が模索するプーチン大統領との対話に向けた環境整備を進めたとみられる。
一方、トランプ氏は15日、ウクライナ・ロシア担当特使のケロッグ氏を「ウクライナ担当特使」に指名したと発表した。ロイター通信によると、ロシアとウクライナの戦争終結に向けた和平交渉にケロッグ氏を関与させたくないとロシアが主張したためで、役割を縮小してウクライナ担当に限定した。
一部のロシア政府元高官は、ケロッグ氏がウクライナに同情的すぎると不満を漏らしていた。
【写真】 キース・ケロッグ米特使=2月、ブリュッセル(ロイター=共同)