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ガザ各地で攻撃12人死亡 イスラエル軍、ハマス反発 

2025年03月16日06時34分
 【エルサレム共同】パレスチナ通信は15日、パレスチナ自治区ガザ北部ベイトラヒヤなど各地にイスラエル軍の攻撃があり、計12人が死亡したと報じた。1月19日の停戦発効後もイスラエル軍は散発的に攻撃を続けており、停戦以後のガザ側死者は150人に達したという。イスラム組織ハマスは「危険なエスカレーションだ」と反発した。

 6週間の停戦第1段階が今月初めに終了した後、大きな交戦は起きていないが、不安定な状態が続いている。4月下旬ごろまで停戦を延長し、人質を追加解放する米国の提案を軸に交渉しているとみられるが、先行きは不透明だ。

 ロイター通信などによると、ベイトラヒヤでは慈善団体の活動をしていた民間人が乗った車両が標的となり、ジャーナリストを含む9人が死亡した。イスラエル軍は2人の「テロリスト」が無人機を操作し、現地部隊に脅威を与えたため攻撃したと主張した。

 ベイトラヒヤでは別の攻撃で子ども1人が死亡したほか、ガザ中部への無人機攻撃で2人が死亡。最南部ラファでもテントが無人機攻撃を受け、8人が負傷した。
【写真】 15日、ガザ北部ベイトラヒヤで、イスラエル軍の空爆により破壊された車を見つめる人々(ゲッティ=共同)