県央展望
2023年1月3日
◆市制100年への礎の年に◆
今年は置県140年の記念の年。これに続き、来年4月には宮崎市制施行100周年の節目を迎える。その前年に当たる今年は、県都の未来を思い描き、足元を点検する礎の年にしたい。終わらないコロナ禍、人口減少など不安要素や課題は多々あるが、持続可能な地域づくりを進めていくことが大切だ。
宮崎町、大淀町、大宮村が合併し、人口約4万2千人の宮崎市が誕生したのが1924(大正13)年。発展を続け、98年に中核市に移行。2006年に佐土原、田野、高岡町と、10年には清武町と合併し、人口約40万人の市として再スタートした。
本年度、同市は市史編さん推進事業に着手。基本計画を策定後、24年度から編さん作業を始める予定だ。歴史を再確認し、今後を見渡す好機になる。趣向を凝らした関連行事を開けば、郷土愛を育む場となるだろう。
ちょうどこのタイミングで進められるのが、市役所庁舎=写真=の建て替えだ。26年着工を目指しており、建設地は大淀川沿いの「現在地」かJR宮崎駅東側の「市中央公園」のいずれかで検討されている。清山知憲市長は本年度内に決めると話しており、判断が注目される。事業の進め方や新庁舎機能にも市民の関心は高い。適切に情報を公開しながら進めてほしい。
昨年2月に就任した清山市長にとって初の本格予算となる23年度予算も注目だ。編成方針によると、重点施策に第5次市総合計画に盛り込む予定の「戦略プロジェクト事業」などが挙げられている。コロナ禍で疲弊した市民生活や地域経済などへの丁寧な目配りもお願いしたい。
今年は同市を会場にした大型行事が続く。第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表「侍ジャパン」の強化合宿(2月17~27日)、先進7カ国首脳会議(G7サミット)宮崎農相会合(4月22、23日)、置県140年記念「宮崎県人会世界大会」(10月27~29日)。開催地として機運を高めながら、これらを起爆剤とし日常的な街の活気につなげていく工夫が欠かせない。
県央で昨年、登録10周年の節目を迎えたのが綾ユネスコエコパーク。森林資源をどう活用し、循環型で持続可能な地域を実現するか。本県にSDGs(持続可能な開発目標)を根付かせる役割にも期待している。
今年は置県140年の記念の年。これに続き、来年4月には宮崎市制施行100周年の節目を迎える。その前年に当たる今年は、県都の未来を思い描き、足元を点検する礎の年にしたい。終わらないコロナ禍、人口減少など不安要素や課題は多々あるが、持続可能な地域づくりを進めていくことが大切だ。
宮崎町、大淀町、大宮村が合併し、人口約4万2千人の宮崎市が誕生したのが1924(大正13)年。発展を続け、98年に中核市に移行。2006年に佐土原、田野、高岡町と、10年には清武町と合併し、人口約40万人の市として再スタートした。
本年度、同市は市史編さん推進事業に着手。基本計画を策定後、24年度から編さん作業を始める予定だ。歴史を再確認し、今後を見渡す好機になる。趣向を凝らした関連行事を開けば、郷土愛を育む場となるだろう。
ちょうどこのタイミングで進められるのが、市役所庁舎=写真=の建て替えだ。26年着工を目指しており、建設地は大淀川沿いの「現在地」かJR宮崎駅東側の「市中央公園」のいずれかで検討されている。清山知憲市長は本年度内に決めると話しており、判断が注目される。事業の進め方や新庁舎機能にも市民の関心は高い。適切に情報を公開しながら進めてほしい。
昨年2月に就任した清山市長にとって初の本格予算となる23年度予算も注目だ。編成方針によると、重点施策に第5次市総合計画に盛り込む予定の「戦略プロジェクト事業」などが挙げられている。コロナ禍で疲弊した市民生活や地域経済などへの丁寧な目配りもお願いしたい。
今年は同市を会場にした大型行事が続く。第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表「侍ジャパン」の強化合宿(2月17~27日)、先進7カ国首脳会議(G7サミット)宮崎農相会合(4月22、23日)、置県140年記念「宮崎県人会世界大会」(10月27~29日)。開催地として機運を高めながら、これらを起爆剤とし日常的な街の活気につなげていく工夫が欠かせない。
県央で昨年、登録10周年の節目を迎えたのが綾ユネスコエコパーク。森林資源をどう活用し、循環型で持続可能な地域を実現するか。本県にSDGs(持続可能な開発目標)を根付かせる役割にも期待している。