宮日スポーツ賞
2023年2月21日
◆スポーツ文化 広がりに力を◆
昨年の全国、世界大会で活躍し、本県スポーツ界の振興に貢献した人たちを顕彰する第27回宮崎日日新聞スポーツ賞に2個人7団体が決まった。きょう、宮崎市で贈呈式が行われる。
折しも、同市で開催中のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表「侍ジャパン」の宮崎キャンプが話題を呼び、プロスポーツの鍛錬を間近にできる。本県の春ならではの醍醐味と時を同じくして、宮日スポーツ賞を受賞する県勢アスリートの活躍にも触れることができる機会だ。
次代を担う若い世代の顔触れが頼もしい。昨年10月の栃木国体・陸上少年男子共通走り高跳びで県新記録の2メートル13をマークして優勝した宮崎農業高の原口颯太さん(18)、同じく栃木国体・カヌーで初の競技別総合優勝に導いた宮崎大宮高と宮崎商業高のカヌー部、同7月にあった馬術の全日本高校大会・団体で優勝した本庄高馬術部、同8月の全国高校ゴルフ選手権で初のアベック優勝を成し遂げた日章学園高ゴルフ部―と、高校生の笑顔が光っている。栃木国体・ボクシングで本県チーム初の総合優勝を射止めた県ボクシング連盟の活躍も、日章学園高の選手たちがリードした。
受賞者の活躍を報じたその時々の本紙記事にも、自身の力を高めるひたむきな言葉、仲間や恩師への感謝の思いが並び、感動と学びを与えた。4月から新たな環境で競技生活をスタートする人もいるようだ。新天地での活躍を期待したい。
栃木国体・弓道近的成年男子では県勢初の日本一という悲願も達成。監督と3選手のチームワークで、強豪の岡山に競り勝ち歓喜に沸いた。同8月にはサーフィンの第56回全日本選手権大会が宮崎市木崎浜で開催され、支部対抗団体戦で優勝。その立役者となった日本サーフィン連盟宮崎支部が選ばれた。
同8月にオランダで開催されたボッチャ世界大会に日本代表として出場、障害が最も重いBC3クラス女子で優勝した三股町の竹之内和美さん(53)も注目選手だ。双子の姉・昭子さんと二人三脚で国際舞台に挑む姿は、後進への大きな刺激になるのは間違いない。
国民スポーツ大会、全国障害者スポーツ大会の2027年本県開催が内定し、県は23年度、競技力向上推進課を新設して準備を加速させる。競技力向上と選手育成は直接的な必須事業だが、食や物産振興、国際交流や子ども育成などスポーツを軸にした取り組みの活性化が今こそ重要だ。広範な意味での「スポーツ文化」の広がりが求められている。受賞者の前向きさ、挑戦心、笑顔がそのシンボルになることだろう。
昨年の全国、世界大会で活躍し、本県スポーツ界の振興に貢献した人たちを顕彰する第27回宮崎日日新聞スポーツ賞に2個人7団体が決まった。きょう、宮崎市で贈呈式が行われる。
折しも、同市で開催中のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表「侍ジャパン」の宮崎キャンプが話題を呼び、プロスポーツの鍛錬を間近にできる。本県の春ならではの醍醐味と時を同じくして、宮日スポーツ賞を受賞する県勢アスリートの活躍にも触れることができる機会だ。
次代を担う若い世代の顔触れが頼もしい。昨年10月の栃木国体・陸上少年男子共通走り高跳びで県新記録の2メートル13をマークして優勝した宮崎農業高の原口颯太さん(18)、同じく栃木国体・カヌーで初の競技別総合優勝に導いた宮崎大宮高と宮崎商業高のカヌー部、同7月にあった馬術の全日本高校大会・団体で優勝した本庄高馬術部、同8月の全国高校ゴルフ選手権で初のアベック優勝を成し遂げた日章学園高ゴルフ部―と、高校生の笑顔が光っている。栃木国体・ボクシングで本県チーム初の総合優勝を射止めた県ボクシング連盟の活躍も、日章学園高の選手たちがリードした。
受賞者の活躍を報じたその時々の本紙記事にも、自身の力を高めるひたむきな言葉、仲間や恩師への感謝の思いが並び、感動と学びを与えた。4月から新たな環境で競技生活をスタートする人もいるようだ。新天地での活躍を期待したい。
栃木国体・弓道近的成年男子では県勢初の日本一という悲願も達成。監督と3選手のチームワークで、強豪の岡山に競り勝ち歓喜に沸いた。同8月にはサーフィンの第56回全日本選手権大会が宮崎市木崎浜で開催され、支部対抗団体戦で優勝。その立役者となった日本サーフィン連盟宮崎支部が選ばれた。
同8月にオランダで開催されたボッチャ世界大会に日本代表として出場、障害が最も重いBC3クラス女子で優勝した三股町の竹之内和美さん(53)も注目選手だ。双子の姉・昭子さんと二人三脚で国際舞台に挑む姿は、後進への大きな刺激になるのは間違いない。
国民スポーツ大会、全国障害者スポーツ大会の2027年本県開催が内定し、県は23年度、競技力向上推進課を新設して準備を加速させる。競技力向上と選手育成は直接的な必須事業だが、食や物産振興、国際交流や子ども育成などスポーツを軸にした取り組みの活性化が今こそ重要だ。広範な意味での「スポーツ文化」の広がりが求められている。受賞者の前向きさ、挑戦心、笑顔がそのシンボルになることだろう。