宮日スポーツ賞
2024年2月14日
◆逸材の活躍 温かく見守ろう◆
本県スポーツの発展に貢献した個人や団体を顕彰する第28回宮崎日日新聞スポーツ賞の贈呈式がきょう、宮崎市・宮日会館で開かれる。昨年の全国、世界レベルの大会で活躍した7個人、4団体が選ばれた。
本県はスポーツキャンプ真っただ中。多くのスポーツファンの視線が本県に集まるこの季節、県内アスリートたちの奮闘をたたえる機会を持てるのが喜ばしい。
今年の受賞者は特に若さが際立っている。個人の部では中高生6人が名を連ねた。レスリングU17世界選手権、全国高校総体ボクシング、全国高校総体テニス、全国高校柔道選手権、全国中学校体育大会陸上の各競技において頂点に立った若きアスリートたちが、県民に朗報を届けてくれた。団体の部ではカヌー、ゴルフで圧倒的な強さを見せた中高生が受賞する。
2027年、国民スポーツ大会(国スポ)と全国障害者スポーツ大会が本県で開催される。県は国スポで天皇杯獲得(男女総合優勝)を目指しており、今回の受賞者を含めたジュニア世代はその中軸を担ってくれるに違いない。
本県スポーツ界にとって欠かせない逸材であり、今回の受賞を励みにさらなる飛躍につなげてほしい。県民も、温かく楽しみながら活躍を見守っていきたい。
努力を重ねてきたベテラン勢にも光を当てよう。空手に打ち込む高鍋町の鍼灸(しんきゅう)師、大庭康資さん(45)は、第5回世界パラ選手権・男子視覚障害者部門で5大会連続メダルに輝いた。昨年秋の鹿児島国体・弓道成年女子遠的で県勢初の日本一をつかんだ本県成年女子チームは団体の部で受賞する。
高いレベルの技術、強い精神力を磨いてきた成果だ。忘れてならないのは、どの競技者にも裏方で労を尽くしてくれたサポーターがいることだ。一人の能力が芽吹くのには良き指導者、運営ボランティアら“縁の下の力持ち”的存在がいる。大規模大会で成果を出すには、頂点にいる競技人口のみならず、サポート人材も含めた人口の拡大が重要になってくる。
スポーツ庁が行った調査で、週1日以上スポーツをしている成人の割合は52・3%(2022年度)。近年の健康づくりへの関心度を反映して年々上昇しているが、スポーツ人口の層の厚さを増すには、日頃から安心してスポーツに取り組める環境づくりが大切だろう。
最後に、高い目標を持って練習に打ち込んできた受賞者をいま一度たたえたい。そして、そのひたむきさに学びつつスポーツの魅力を県民一人一人が発信していけたらいい。
本県スポーツの発展に貢献した個人や団体を顕彰する第28回宮崎日日新聞スポーツ賞の贈呈式がきょう、宮崎市・宮日会館で開かれる。昨年の全国、世界レベルの大会で活躍した7個人、4団体が選ばれた。
本県はスポーツキャンプ真っただ中。多くのスポーツファンの視線が本県に集まるこの季節、県内アスリートたちの奮闘をたたえる機会を持てるのが喜ばしい。
今年の受賞者は特に若さが際立っている。個人の部では中高生6人が名を連ねた。レスリングU17世界選手権、全国高校総体ボクシング、全国高校総体テニス、全国高校柔道選手権、全国中学校体育大会陸上の各競技において頂点に立った若きアスリートたちが、県民に朗報を届けてくれた。団体の部ではカヌー、ゴルフで圧倒的な強さを見せた中高生が受賞する。
2027年、国民スポーツ大会(国スポ)と全国障害者スポーツ大会が本県で開催される。県は国スポで天皇杯獲得(男女総合優勝)を目指しており、今回の受賞者を含めたジュニア世代はその中軸を担ってくれるに違いない。
本県スポーツ界にとって欠かせない逸材であり、今回の受賞を励みにさらなる飛躍につなげてほしい。県民も、温かく楽しみながら活躍を見守っていきたい。
努力を重ねてきたベテラン勢にも光を当てよう。空手に打ち込む高鍋町の鍼灸(しんきゅう)師、大庭康資さん(45)は、第5回世界パラ選手権・男子視覚障害者部門で5大会連続メダルに輝いた。昨年秋の鹿児島国体・弓道成年女子遠的で県勢初の日本一をつかんだ本県成年女子チームは団体の部で受賞する。
高いレベルの技術、強い精神力を磨いてきた成果だ。忘れてならないのは、どの競技者にも裏方で労を尽くしてくれたサポーターがいることだ。一人の能力が芽吹くのには良き指導者、運営ボランティアら“縁の下の力持ち”的存在がいる。大規模大会で成果を出すには、頂点にいる競技人口のみならず、サポート人材も含めた人口の拡大が重要になってくる。
スポーツ庁が行った調査で、週1日以上スポーツをしている成人の割合は52・3%(2022年度)。近年の健康づくりへの関心度を反映して年々上昇しているが、スポーツ人口の層の厚さを増すには、日頃から安心してスポーツに取り組める環境づくりが大切だろう。
最後に、高い目標を持って練習に打ち込んできた受賞者をいま一度たたえたい。そして、そのひたむきさに学びつつスポーツの魅力を県民一人一人が発信していけたらいい。