大淀開発
真価問われる年 鍵は人材育成
代表取締役社長
堀之内芳久
-新年の事業環境はどう変化しそうか
昨年は「都城志布志道路」の整備や「新県陸上競技場」の建設がラストスパートに入り、都城地区の建設業界はにぎわいました。当社も売上高が過去最高を更新するよい一年でしたが、新しい年は「好景気」が終わり、地に足を着けて営業活動を頑張らなくてはいけない、真価の問われる一年となります。先日は2年前に買収した久留米市の建設会社と合同で、長崎県のホテル建設の起工式を済ませました。福岡や熊本でもホテル建設の計画があり、今後は事業エリアを九州全域に広げていけるように社員の意識改革を進めたいと思っています。
事業拡大の鍵となる人材確保や人材育成は順調に進んでいます。これまで主力だった40〜50代の先輩たちに鍛えられた20〜30代の技術者がプロジェクトチームの中心を担うようになり、頼もしさを増しています。女性社員も増えています。5年前入社した5人の高校生のうち、女性2人は建設現場で重機オペレーターなどとして働いています。最近、若者の建設業を見る目が変わってきたと感じています。待遇の改善が進んでいるのも一つですが、志望理由が「かっこいいから」と。物事が複雑になり過ぎて自分の価値を図るのが難しい時代において、大型機械を操作したり、手がけたものが形として残ったり、やりがいが分かりやすい建設業が若者に受け入れられているのかもしれません。
子ども食堂への支援、文化芸術分野への協賛、野球の宮崎サンシャインズやサッカーのテゲバジャーロ宮崎に対する応援も続けます。地域に育てられてきた企業であるからこそ、どの企業よりも利益を地域や社会へ還元し、貢献していくのが当社の使命と考えています。間もなく77歳になりますが、力の続く限りは、人生という名の坂道を上り続けたいと思っています。