２０２４
新春トップメッセージ

－昨年の宮崎公演は盛況でした

　63日間で15万５９３９人のお客様に観覧いただきました。前回公演から８年間、一流の演出家と打ち合わせを重ね、ショーの内容を進化させてきました。幅広い世代のお客様から驚くほどの歓声をいただき、大変うれしく思います。地域貢献活動として計６千枚の招待券を県内の福祉施設などに贈らせていただきました。今後もサーカスを通じて挑戦する勇気、夢や希望を届けて、社会的な貢献を続けていきます。

　１００人を超えるサーカス団を率いる上で大切にしているのは「社員、団員の幸せのために経営する」。京セラ創業者の稲盛和夫さんの言葉から学びました。もちろん待遇面は重要ですが、一番の基本は品格ある心の錬磨によって向上心を育てること。互いに認め合い、尊重し合い、精神的な魂の部分を磨く環境づくりを心がけています。

　２０２０年以降の２年間は、コロナ禍で公演中止が相次ぐ大変な時期でした。舞台に全く立てない団員たちには〝万策尽きたと思うな。自ら断崖絶壁の壁に立て、その時、はじめて新たなる風は必ず吹く〞という松下幸之助翁の言葉を伝え「必ず良くなる」と説いてきました。そんな中、クラウドファンディングを行ったところ４日間で目標の１千万円に到達するなど施設の整備や動物の餌代に温かい支援をいただきました。活動継続へ背中を押していただいて難局を脱し、宮崎に戻ってくることができました。

　今年の公演は現在開催中の鹿児島市、３月からの北九州市、名古屋、東京と続きます。４代目として１２３年の木下サーカスの歴史を力強く継承していくため、安全を最優先に堅実かつダイナミックな経営に取り組みます。時代の変化に合わせ、改革、改善を続けてパフォーマンス、音響、照明、演出力などありとあらゆる芸術性を高めて、世界最高峰の舞台を目指していきます。