九州医療科学大学
「オープンアカデミー」を開講

理事長

加計勇樹

-開学25周年の節目に大学名を変更した

 昨年4月、「九州医療科学大学」へ名称を変更しました。「医療」という言葉が校名に入り、「患者の立場に立ち、寄り添うことができる医療人を育てる」という目指す方向性が明確になりました。記念事業として、1号棟を全面改修しました。憩いのスペースを設け、学生同士で交流しやすくなったと好評です。事務局窓口は開放的な造りとなり、学習や就職について相談しやすい環境となっています。

 校名変更に合わせ、社会福祉学部に救急救命コースを新設。美郷町で救急救命業務を担う「日本救急システム」の救急救命士が講師となる救急処置実習が1年次からあり、実践的内容を学べます。2年次の災害救急医学という講義は、国立病院機構本部の近藤久禎医師が担当。本学の客員教授であり、災害派遣医療チーム(DMAT)の第一人者から、能登半島地震でチームを指揮した経験など貴重な話を聴けると思います。自然災害が増える中で救急救命士のニーズは高まっており、即戦力として活躍できる人材を送り出したいと考えています。

 2025年度から、社会人向けに有料のオンライン講義「オープンアカデミー」を開講します。初年度のテーマは「有事(緊急時)におけるセルフケア」。本学の客員教授である江原啓之さんをはじめ、各分野の著名な講師10人が人生をより健やかに過ごすために大切なことを伝えます。オンライン講義36回に加え、7月に東京で江原さんら5人による対面講義を実施。10月に宮崎で開催する2泊3日のツアーは、江原さんと高千穂神社などを探訪するほか、本学でも講義を行います。昨年11月の募集開始後、すでに300人以上の応募があり、反響の大きさに驚いています。26年度以降も継続し、新名称となった大学の知名度アップとブランド力向上につなげていきます。

住所:延岡市吉野町1714-1

電話:0982-23-5555

https://www.phoenix.ac.jp/