九州電力 宮崎支店
多様な人材が活躍する職場づくり
執行役員宮崎支店長
久冨木 護
-新年に当たっての展望を
九電グループは、2050年までに温室効果ガス排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」を実現するために、さまざまな取り組みを進めています。再エネの導入拡大や、原子力の最大限の活用を図り、発電時にCO2を排出しない電源は6割を占めています。宮崎支店管内には、豊かな水資源を生かした水力発電所(32カ所)があり、クリーンなエネルギー供給に重要な役割を果たしています。また、オール電化住宅や農業分野の電化にも注力します。今後も供給、需要の両面で取り組みを推進し、持続可能な社会の実現に貢献していきます。
昨年8月の台風10号では、突風被害の大きかった宮崎市を中心に多くの世帯で停電が発生し、グループ一体となって早期復旧に努めました。今後も南海トラフ地震をはじめとする大規模な災害が懸念されます。電気の安定供給を最優先に考え、迅速に対応できる体制を強化していきます。
これまでに宮崎県と新富、五ケ瀬、三股、木城の4町と包括連携協定を結び、それぞれの地域で脱炭素や防災、環境といった課題に耳を傾け、解決を目指しています。地域の発展なくして、私たちの発展はありません。得てきた技術や知見、経験を生かし、地域の発展に向けて知恵を絞ります。
2023年から宮崎大学工学部の「集まれ!宮崎アマテラスガールズプロジェクト」と連携し、女子中高生の理系進路選択を支援する取り組みを行っています。昨年8、12月には施設見学や、女子生徒と女性技術者の交流会を開催。女性社員らが仕事の魅力を伝えました。また、女性の声を職場環境の改善に反映するため、「ウィメンズ・カウンシル」を設置し、活動を始めました。多様性の観点から女性活躍は重要課題。誰もが働きやすく、人と組織が共に成長できる職場づくりを進めます。