九南
新たな人材や協力会社とともに成長を
代表取締役社長
黒川浩之
-新しい年に重要視する取り組みは
カーボンニュートラル(脱炭素)の取り組みは、今後さらに加速していくと思います。当社には送配電事業や変電事業、通信事業などにトータルで対応できる体制があり、再生可能エネルギーの次の主役となる風力発電事業や蓄電事業に積極的に取り組んでいきます。昨年8月にはゼロカーボンシティ実現のため、三股町と当社を含む電気関連3社で包括連携協定を結びました。5カ年計画で公共施設への再エネおよび省エネ設備の導入や、町内の事業者や一般家庭向けに省エネ設備の導入支援などを行っていきます。
お陰様で昨年は多くの受注をいただき、過去最高の売上高でした。社員は「2025年はもっとできる」と自信をつけたと思います。何より嬉しかったのは年間を通じて無事故・無災害を達成できたことです。当社は経営の根幹に「安全と健康は全てに優先する」を据えています。5年先、10年先は「施工力の確保」が増々重要になると思います。どの事業も協力会社の存在なしに進められません。自社の社員だけでなく、協力会社と一緒に安全・安心の施工体制を構築し、作業員が安心して働き、共に成長していける環境づくりを進めていきます。
人材確保が特に厳しい建設業界ですが、幸い当社は毎年20人程度の新入社員を確保できています。インフレに負けない昇給や充実した福利厚生制度はもちろんですが、一番は採用担当者が高校等に足繁く通ってくれているおかげだと思います。沖縄や東京で現地採用を認めるなど、柔軟な施策で新規採用者の配属ミスマッチを防いでいます。彼らには当社の社会的役割や仕事の魅力、やりがいを感じ、長く働いてもらいたい。そのためにも社員の生活を豊かにし、地域の方から「九南で働きたい」と思われる存在になっていきたいと思います。