共立電機製作所
新規分野へ参入し収益構造を多層化

代表取締役社長

米良充朝

-新しい年に力を入れたいことは

 昨年は当社の主力事業である配電盤とLED関連の両方で使える設備を導入。製造の自動化、省人化が可能になりました。しっかりと稼働率を上げて得意分野を生かしながら新規分野へ参入し、5年計画ぐらいで収益構造の多層化を加速させていきます。その取り組みの一つとして、昨年5月にはバッテリー開発を行う東京都のクリオテックという会社を買収し、グループ会社化しました。バッテリー市場はレッドオーシャンですが、バッテリー事業は既存事業との親和性が高く、内製化し当社銘柄のバッテリーを世に出したいと考えています。また商圏の深掘りにも取り組みます。当社の売り上げの約半分が関東方面への出荷で、それ以外が関西や九州。ここ2、3年は九州での引き合いが増えており、本県はもちろん取引の多い福岡、熊本、長崎県のほか沖縄県でも頑張れないかと考えています。公共工事など建設需要が高まると配電盤事業も忙しくなりますが、それがいつまで続くか警戒しておかなくてはいけません。これから人口が減り、今までとマーケットの状況が異なってくる中、柔軟に対応できるよう会社の生産性を高めることも重要になっています。そのためにも魅力と働き甲斐のある会社づくりを進め、休日数や給与の充実を図り、社員とその家族が安心して暮らせるようにしていきます。

 このほか、私が理事長を務める宮崎オープンシティ推進協議会(MOC)は、4月に宮崎市広島の商業施設「HAROW(ハロウ)広島通」へ拠点を移す予定です。MOCは産学官民が連携して地域課題の解決を目指す組織で、スタートアップの育成、当社のような事業承継組への支援、食産業の振興に取り組み、そのような人たちが混ざり合う場にして本県に元気な人や企業を増やしたいと考えています

住所:宮崎市高岡町高浜1495番地55

電話:0985-72-7880

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